当院では避妊手術・去勢手術を実施しています。
安全に手術を実施するため、事前に血液検査やレントゲン検査で体の状態をしっかりと確認してから手術を行います。
避妊手術・去勢手術のメリット
1.性ホルモンが原因となる病気の予防
雄の精巣から分泌される男性ホルモン、メスの卵巣から分泌される女性ホルモンが、成長後の様々な病気の発生原因となることがあります。
- オスでは会陰ヘルニア、前立腺腫大、肛門周囲腺腫
- メスでは子宮疾患(特に子宮蓄膿症)、乳腺腫瘍
などが挙げられます。
これらの病気には命に関わるもの・発症した場合治療が難しいものがありますが、早期に避妊手術・去勢手術を実施することで予防することができます。
2.望まれない妊娠を防ぐ
多頭飼育や脱走により事故的に交配が生じ、望まれない妊娠が発生してしまうケースがあります。
意図しない妊娠はそのまま繰り返されると多頭飼育崩壊といった痛ましい社会問題となってしまう恐れがあります。
3.性ホルモンによって生じる問題行動を防ぐ
- 尿によるマーキング
- 攻撃行動
- 発情による大きな鳴き声
- マウンティング行動
これらの行動は、適切な時期に避妊手術・去勢手術を実施することで防ぐことが可能です。
ただし、全ての行動が必ず予防できるわけではありません。
避妊手術・去勢手術のデメリット
1.手術後に太りやすくなる
避妊手術・去勢手術を実施すると、ホルモンバランスの変化により太りやすくなります。
今までと同じ量の食事を与えていると肥満になってしまう傾向があるため、避妊手術去勢手術後用の低カロリーフードや食事量の調整が必要になります。
2.手術後の合併症
メスの場合、ごく稀に術後に尿失禁の症状が出ることがあります。
ホルモンバランスの変化が原因であることが多く、時間の経過や投薬により改善するケースが多いです。
避妊手術・去勢手術の流れ
診察
必要に応じて手術前検査(血液検査・レントゲン検査など)
手術日の決定
手術
オス(去勢手術):日帰り手術
メス(避妊手術):1泊入院
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。